シードテックの新規事業「DX職-デジショク-」とは?中小企業のデジタル化推進の最前線に立つ、宇治さんインタビュー - Seed Tech Inc.

シードテックの新規事業「DX職-デジショク-」とは?中小企業のデジタル化推進の最前線に立つ、宇治さんインタビュー

シードテックが2025年7月にサービスを開始した「DX職 -デジショク-」。 中小企業のデジタル化・DX推進を加速させるため、デジタルの現場感を持ち、経営と現場を繋ぐ「即戦力型のデジタル実務人材」を企業に提供する新サービスです。

今回は「DX職 -デジショク-」の立ち上げから、最前線でのクライアント支援までを一手に担う宇治さんにインタビューしました。

ギークスグループ内での新たな挑戦としてこの事業に飛び込んだ背景や、実際に地方の中小企業と向き合う中で見えてきた様々な課題、そして「DX職」として活躍できるシードテックならではの環境について、お話を伺いました。

シードテックの新サービス「DX職 -デジショク-」とは?

―「DX職 -デジショク-」の最前線で活躍されている宇治さんに本日はお話を伺いたいと思いますが、まずは、2025年7月にサービスが開始された「DX職-デジショク-」について教えてください。

「DX職-デジショク-」は、デジタル化やDX推進、AI活用といった課題を抱える中小企業に対し、実務型のDX・AI人材を「経営と現場を繋ぐ右腕」として提供するサービスです。経営層と現場の双方から丁寧にヒアリングを行い、現状把握や課題抽出、施策検討やシステム導入、さらには導入後の保守運用までをワンストップ、かつ「現場に入り込んで」支援します。

ー「現場に入り込んで」という言葉に、強い意志を感じました。

私たちは、デジタル化やDX推進の成否の分かれ道は、「やるか、やらないか」ではなく「できる人がいるか、いないか」で決まると考えています。ただ、多くの中小企業にとって、専門的なスキルを持った人材を自社で採用・育成するハードルとコストは非常に高いのが現実です。

だからこそ、私たちがクライアント企業の「一員」として深く入り込むんです。私たちにデジタル化やDX推進に関する悩みを「全部丸投げ」していただければ、丸ごと引き受けますし、日々現場で手を動かし続けます。

ー具体的に、中小企業の現場ではどのような課題が起きているのでしょうか。

一言で言えば「アナログな業務による機会損失」です。例えば、信州で140年続く老舗の地方特産品メーカーさんでは、FAXによる受発注管理や属人化した業務フロー、デバイスやデータの適切なアクセス権限などが課題でした。

企業規模や業界慣習によって、デジタルとアナログの適切なバランスはあると思いますが、デジタル化の踏ん切りがつかないことで、データ分析やクリエイティブな仕事、細やかな顧客対応などの「本来やるべきこと」「やりたいけど着手できないこと」に充てる時間が削られてしまっています。私たちの役割は、単なる業務効率化に留まらず、その先にある企業の成長のための「一歩」をともに踏み出し、実行することです。

ー実際に支援に入られた事例を教えてください。

先ほどの老舗メーカーさんを一例に挙げますと、まずは企業のDXの現状を把握し、ゴール設定を行うための「デジショク診断」を実施しました。そこで業務の棚卸しと可視化、課題解決の優先順位づけを行い、現在はマニュアル整備や情報共有環境の構築から進めています。

また、別のお客様では、コーポレートサイトの制作や請求書・契約書のデジタル化、顧客データの一元管理など、より広範なサポートが始まっています。 中小企業が100社あれば100通りの課題があり、それぞれの実情に合ったソリューションがありますが、単にITツールを入れるだけでなく、現場の皆様が無理なく運用できるよう、「実務の現場」そのものを変えるところまでコミットしたいと考えています。

グループ内での「新たな挑戦」。ギークスからシードテックへ。

―ここからは、宇治さんご自身について伺わせてください。これまではどのようなキャリアを歩んでこられたのでしょうか。

大学在学中の大手IT企業(メガベンチャー)での経験が、私のキャリアのスタートです。学生時代のアルバイトではありますが、この時のデジタルへの原点がなければ、今の仕事には就いていなかったと思います。

その後、一転して建築の道を志し、夜間の専門学校で製図を学び、設計会社へ進みました。しかし、リーマンショックを機に業界が不安定になった際、先ほどお伝えした学生時代の縁からスポーツのデジタルマーケティングの世界へ誘われて、海外プロスポーツの公式サイト運営やWEBディレクターなど、10年ほどデジタルコンテンツの最前線にいました。

そこでゴルフメディアの担当をしたことが縁で、ギークスにジョインし、当初はスポーツマーケティングに携わっていました。振り返れば、最初のアルバイトやリーマンショックでのキャリアチェンジがあったからこそ、今ここにいるんだなと強く感じます。

―そこから今回、シードテックでの「DX職 -デジショク-」の挑戦が始まりました。

「デジタル領域で確固たる『手に職』をつけたい」という想いが強くなっていたタイミングで、ギークスの代表の曽根原さんやシードテックの代表の高原さんから「新規事業としてDXプロジェクトを立ち上げるが、一緒にやらないか」と声をかけていただきました。

慣れ親しんだギークスグループの中でありながら、全く新しいフィールドで自分の力を試せることは幸運だなと思い、この環境こそが、今の自分にとって最高の挑戦になると確信し、シードテックへジョインしました。

▲デジタル人材育成プラットフォーム「ソダテク」の動画教材の受講画面

―立ち上げから今まで、実際に動いてみての「悲喜こもごも」を教えてください。

まずは自社が持つ教育アセット(デジタル人材育成プラットフォーム「ソダテク」など)をフル活用し、プログラミングやDXの基礎、生成AIの高度な活用法などを学びました。インプットと同時に、「明日から現場での課題解決に繋げられるような価値」に変換するためのトレーニングを行いました。

私自身のキャリアを振り返れば、WEBサイト制作や運営、WEBマーケティング周りは得意領域ではあります。ただ、中小企業のDX推進にはそれ以外のより広範な知識が必要なので、自分の得意領域を軸にしつつ、足りないピースを徹底的に自分に叩き込む毎日でした。

―新しい挑戦ならではの苦労もありましたか。

「DX職 -デジショク-」をサービスとして形にしていくプロセスは試行錯誤の連続で、正直に言えば、上手くいったことより失敗から学んだことのほうが多いかもしれません。ですが、その変化や手応えも含めて楽しもうと思ってのキャリアチェンジだったので、苦労というよりは、シンプルに毎日が楽しかったですね。

サービス開始以降は、コンセプト設計から提供価値の言語化まで一気通貫で手がけています。お客様の課題を解決に導く機会をいただき、成約という形で「確かな価値」として認められた瞬間は、この上ない手応えを感じています。

「DX職」を、日本の新たなスタンダードに。

―宇治さんは今、まさに様々な中小企業の現場に入り込まれていますが、実際に多くのお客様と対峙する中で、改めて感じていることはありますか?

デジタル化・DX推進は「できる人がいるか、いないか」で決まってしまうんだなということを痛感しています。

私たちは「DX職」という存在を、経理や労務、情シスといった職種と同じように、あらゆる企業にとって不可欠な「当たり前の職種」にしていきたいと考えています。代表の高原もよく話していますが、日本の企業の99.7%は中小企業であり、日本を支えているのは間違いなく中小企業だからこそ、中小企業のデジタル化・DX推進は日本の成長に直結します。少子高齢化が進み、労働人口が減り続ける社会背景から見ても、間違いないはずです。

―日本の未来を左右するほど「DX職」という存在は重要な役割だということですね。

はい。一方で、中小企業にとって、「DX職」のような専門人材の採用難易度や雇用リスクが高いことは、避けられない事実です。だからこそ、私たちがその役割を担い、多くの企業のデジタル化・DX推進を支えられる「DX職」のプロフェッショナルを輩出していきたいと思っています。

―そのような「最前線のプロフェッショナル」を育てる環境として、シードテックの学習制度はどう機能していますか?

たとえ未経験であっても、最短距離で「DX職」へ挑戦できる環境を整えており、自社で培ってきた教育アセットと、それを実務に繋げる仕組みを築いています。

具体的には、最新のAI活用を標準カリキュラムに組み込んだフィリピン・セブ島での「デジタル留学」の知見、デジタル人材育成プラットフォーム「ソダテク」を用いた体系的なインプットがベースになった学習環境が整っています。単なる知識の習得に留まらず、それを「いかに現場の課題解決に結びつけるか」という実践的なノウハウが蓄積されていることも強みです。

また、社内には現役のPM(プロジェクトマネージャー)やエンジニアが多数在籍しており、学習内容を実務に落とし込む際に、即座に専門的なフィードバックが得られます。このスピード感とサポート体制こそが、シードテックで「DX職」に挑戦できる大きな根拠だと言えます。

―一人で抱え込むのではなく、組織としてクライアントに向き合う文化があるのですね。

その通りです。実際、「DX職 -デジショク-」のプロジェクトでは、担当者一人で完結させるのではなく、社内にいる複数のスペシャリストで知恵を出し合う場面が多々あります。

「DX職 -デジショク-」に限らず、「協業」は私たちにとって当たり前の文化であり、このチームプレイがあるからこそ、お客様に対しても、自信を持って「プロフェッショナルな品質」を納品し続けることができています。

▲半期に一度、MVPメンバーなどの表彰を行うシードテックアワードでの全体写真

―最後に、この記事を読んでいる未来の仲間へメッセージをお願いします。

「自分も何かデジタル領域で『手に職』をつけたい」「誰かの役に立っている実感をダイレクトに感じたい」というような想いを持っている方にとって、「DX職 -デジショク-」というサービスに関わることはやりがいのある、成長できる仕事だと思います。

新しい領域への挑戦には不安もあるかもしれませんが、シードテックにはそれを支える確かな教育システムと、共に知恵を出し合える最高の仲間がいます。

変化を楽しみ、泥臭く現場に寄り添いながら、新しい市場を共に創っていける。そんな熱い志を持った方と、切磋琢磨できる日を楽しみにしています。一緒に「DX職」という職種を日本の当たり前にしていきましょう!

宇治 知磨 

慶應義塾大学商学部卒業。広告代理店でのWEB広告営業を皮切りに、スポーツマーケティング会社にて約10年間、海外スポーツの公式サイト運営やWEBディレクション業務に従事し、現在は、シードテックの新規事業「DX職 -デジショク-」の立ち上げに参画。これまでの豊富なキャリアを活かし、経営者と現場をつなぐ実行支援の強みを発揮し、スポーツ業界や食品業界を中心に、中小企業のデジタル化推進を伴走型で支援している。