新卒入社半年。史上最速Buddy賞受賞の背景にあるプロフェッショナルとしてのプライド ーシードテックBuddy賞受賞者インタビュー

ギークスグループでは半期に一度、全社員が参加するギークスアワードにおいて、Buddy賞の授賞式が行われます。シードテックのBuddy賞は、ギークスグループが大切にしている「挑戦」「楽しむ」「成長」のギークスサイクルを体現し、また、360度評価の結果に基づき、社内推薦をもとに選出されます。

今回、シードテックでは、グループ史上最速で、新卒入社から半年のMoriwakiがBuddy賞を受賞しました。そんなMoriwakiに、受賞に対する率直な気持ちを伺うとともに、エンジニアを目指したきっかけやセブ島での仕事の様子、これからのビジョンなどを聞きました。

自分じゃなければ誰が獲るの?と感じたBuddy賞

▲ギークスアワードで受賞者スピーチを行うMoriwaki

Moriwaki

2022年度新卒入社。フィリピン・セブ島にて、ブリッジエンジニアとして働く。大学時代よりフリーランスエンジニアとして多くの案件に参画し、さらなる成長の機会を求め、シードテックに入社。オフショア開発の案件を複数担当し、日本企業とフィリピン人エンジニアをつなぐ役割を果たしている。2022年度前期Buddy賞受賞。

まずはMoriwakiに、Buddy賞に選出された率直な気持ちやアワード当日の心模様について、話を聞きました。

ー受賞おめでとうございます!Buddy賞受賞を知ったときの率直な気持ちを教えてください。

「でしょうね…」という言葉が脳裏にすぐによぎったんですが(笑)、正直に言えば、獲れて当然だろうな、誰が同じことをやれるんだという気持ちでした。評価されることは喜ばしいなと思いつつ、評価されなかったら会社は何を見ているんだろうというくらいの感覚で、Buddy賞を受け取りました。もちろん、賞をいただけたことは嬉しいです。

前回のBuddy賞が上司であるHiraiさんだったので、次は僕が獲ろうという気持ちがあったことは嘘ではありません。

ー壇上では「日本では1位とは言わないが、10番以内には入るくらいの成果を挙げた新卒だと思っている」と自身のことをおっしゃっていました。その背景にある自信やプライドについて伺いたいです。

壇上から代表のTakaharaさんの顔が見えて、入社式で仰っていたことを思い出したんですよね。「日本中の新卒たちの中で『私たちが1番頑張った新卒だ!』と胸を張って言えるような1年間にしてほしい」というメッセージを。

ギークスグループ全体の新卒メンバーに向けて伝えられたものだったと記憶しているので、「僕は僕の仕事に自信をもって半年間やってきた。この気持ちを胸に、さらに皆さんと頑張っていきたいし、僕は僕でもっと頑張っていくつもりだ」とひとつの進捗報告として、そして、誰かの記憶に残ればと思って、お伝えしました。実際、言い切れるだけの仕事はやってきたと思っています。

好かれてもいいし、嫌われてもいいというのが、僕のスタンスなんです。自分のパーソナリティーを伝えた上で、納得してくれたメンバーと働きたいですし、シードテックは認めてくれている。皆さんから、「スピーチは面白かった」「気合いが入った」と仰っていただけたので、伝えられてよかったと思っています。

https://note.com/geechs/n/n6575f229550f

ー会場でスピーチを伺いましたが、私自身も刺激を受けました。Moriwakiさんは入社してすぐ、フィリピン・セブ島に発ち、現地でブリッジエンジニアとして働いているとのことですが、この半年の業務内容などを教えてください。

今回のギークスアワードで、久しぶりに日本に帰ってきました。入社以来初めてですね。

フィリピンでは、オフショア開発の現場で、日本国内のクライアントと現地のフィリピン人エンジニアをつなぐ役割を担っています。クライアントから発注いただいた案件を技術要件に落とし込み、エンジニアに伝える仕事ですが、国籍や言語、文化の違いがあるので、単純な橋渡し役ではありません。

私自身、学生時代からフリーランスエンジニアとして、たくさんの案件を回していた経験があるので、現場の状況把握がスムーズだったり、案件進捗に必要な技術を有していたりと、うまくマネジメントできた感覚はあります。現地のエンジニアの方々やクライアントからのポジティブな評価も、それぞれから受け取ることができました。

また、エンジニアの採用面談や日々のマネジメント、クライアントとの交渉など、新卒入社直後にしては、いろいろなことを任せてもらえました。エンジニア採用の可否を自分の判断で進めていくこともあったので、裁量をもってチャレンジできた半年間だったと思います。

フリーランスを辞め、なぜシードテックに入社したのか

ー学生時代、フリーランスのエンジニアとして様々な経験があるとのことですが、エンジニアを目指したきっかけなど教えてください。

大学時代、アメフトを4年間やり続けていたんですが、卒業近くまで現役で、同級生のほとんどが留年して5年生で就活に臨む…というのが当たり前の世界にいました。僕自身も留年したんですが、いざ就活というときに周りと同じようには動き出せなかったんですよね。なんとなく。

そんなときに友達が急に「ブログを書こう、サイトを作ろう」といった話を持ちかけてきました。これはプログラミングとやらを覚えないといけないぞ、みたいな流れになって、始めたのがきっかけです。それまでパソコンをほとんど触ったことがなかったんですけどね。最終的にはその話は流れてしまったんですが、プログラミング技術を身につけ、エンジニアとして仕事をするスタートになりました。

その後、友達のつながりからフリーランスの方を紹介してもらい、100案件近くに携わったと記憶しています。週100時間くらいやるのが当たり前、8時間寝るだけであとはひたすら仕事する、というような日々を送りました。気がつけば、2次請け、3次請けのような仕事から業務委託で直接請け負えるようになり、フリーランスとして稼げる状態になっていました。

自分のもとに来た話に乗っかっていたら、思いのほか、うまくいった。そして今、ここにいるというのが真相ですね。

ーお話を伺う限り、シードテックに入社せずに、そのままフリーランスとしてキャリアを進めていくという選択肢もあったように感じます。シードテックに加わった理由や背景はどこにあるのでしょうか。

たしかにフリーランスとしてそのままやっていく道もあったと思います。ただ、自分の得意な技術領域の案件しか依頼が来なくなってきて、「このままだとこれ以上成長できないな」と思ったんです。そう考えたとき、一番成長できそうな会社を探そうと決めました。

英語ができないから、仕事を通じて覚えるために海外に行こうと考え、また、マネジメントも覚えられたらいいなという欲も生まれ、「エンジニア・英語・マネジメント」という軸で考えました。

今思うと、企業探しは安直な部分もあったんですが、「エンジニア フィリピン 募集」で検索したらシードテックを見つけたので、エントリーしてみたんです。海外でブリッジエンジニアとして現地のエンジニアのマネジメントに従事できると書いてあり、「これは僕が求めているものに合っているな」と感じたので、ポチっとエントリーボタンを押したら採用されました(笑)。

正直、それまでの経歴を考えると中途入社かなと思っていたんですが、学歴としては新卒なので、新卒入社になりました。2年留年し、大学6年生で卒業したのが今年の3月です。ギークスアワードの壇上でドヤ顔でメッセージを残しましたが、入社半年でBuddy賞を受け取ることは当たり前だと感じられるくらいのキャリアをこれまで送っていたと、個人的には思っています。

ー実際に入社してみて、この半年はどんな時間でしたか。

半年間、本当にいろいろなことを学べた実感があります。英語がほとんど話せなかったところから始まりましたが、今では業務的には問題ないところまで、コミュニケーションを取れるようになったなと感じています。

クライアントからの依頼に応えるためには、さまざまな技術が求められるので、技術の伸び幅で言えば、フリーランス時代より、今のほうが圧倒的に伸びている感覚があります。当時より手を動かす時間は100分の1ほどになりましたが、ここまでの自分自身の土台を活かして、どのように展開していくか、どのような発想を導くかなど、考える時間が増えたことで、結果的に自身の糧となっています。

正直、入社してよかったです。

やりたくないことを「やりたくない」と言えるだけの技術を

ーシードテックの良さを「成長機会」という点以外に、どのような場面で感じられますか。

セブ島でずっと働いているので、こちらで一緒に働くメンバーの良さや好きなところになってしまいますが、本当にみんな明るくて、元気で、いいメンバーばかりだなと思っています。

基本的には真面目で、分からないことがあったらすぐに聞いてくれたり、真摯に仕事に取り組んでくれたりするのですが、オフィスには音楽が流れ、大声で笑って、しゃべって、とても雰囲気がいいんですよね。こんなに楽しく仕事ができるって良いことだと思いますし、このオンオフの切り替えは大事だなと感じます。

ーMoriwakiさんの仕事で大切にしていることを教えてください。

何でも聞いてくれたり、頼ってくれたりするメンバーばかりですが、僕自身、自分の言語能力に自信があるわけではないので、タスクや問題点をテキストに起こして、過不足なく伝えられるように努めています。日本人同士でもコミュニケーション上でミスが起こることもあるので、「言語が違えば齟齬は当たり前に起きるもの」と想定して、仕事を進めています。

僕自身、普段の振る舞いから「適当そう」と言われることもあるんですけど、防げる失敗は未然に防ぎたいタイプなので、「やるべきことはきっちりやる」「詰める部分はしっかり詰める」ことを大切にしています。

キャリア的な側面になるかもしれませんが、「やりたくないことはやらない」という部分は徹底しています。アメフトをやっていた頃は本当に嫌なことが毎日のようにいろいろとありました。あの頃以上に辛いことはないだろうと思い、また、やりたくないことは排除しようと誓った結果、今のようなキャリアを歩むことになりました。

ただ、「やりたくない」と言えるためには、それを言えるだけの技術が必要だと思っています。そこに責任を持たないといけないと強く思っています。

ー最後に、下期のMoriwakiさんの目標を教えてください。

正直に言うと、就活の際の軸である「エンジニア・英語・マネジメント」という部分は満たされつつあります。自分の求めていたことが達成されそうだなと思い、やや受け身になってきていたので、もう一段上の「自分がやりたいこと」をシードテックに対して発信していく半年になればと思っています。

ーありがとうございました!

これまでのキャリアとシードテックでの半年間を経て、自信とプライドがにじみ出てくるMoriwakiさんだからこそ、周囲からの評価を伴ったカタチでBuddy賞を受賞したのだと伝わってくるインタビューでした。

改めて、受賞おめでとうございます。これからのますますのご活躍を期待しています!